2026-02-14

Kindleを例にDRMを考える

DRMというのが、末永くうまく行くような気がしない。 暗号化と復号に使う鍵を秘密にし続け、あるいは、公開鍵暗号を使うことにしても、暗号化アルゴリズムを秘密にしても、手元で再生できてしまっているのであれば、秘密は常に悪用するかもしれない人たちの手元にあって動いている訳で、秘密は秘密にされていて、限られた人しか知らないから守れるという訳には行かない。 もちろん、限られた人しか知らない秘密だから大丈夫というのも、必ず破綻するとは思うが。

KindleのDRMは、2025年4月23日より前のものは既に破られていた。Amazon.co.jpでも同様である。 これは、Kindle for Windowsで言うと、バージョン2.4系統以前で閲覧できるものだった。 Calibreと附属するKFX Inputプラグインに、DeDRM_tools 10.0.9を組み合わせれば全自動で破ることができてしまっていた。 これで破れるDRMは、Kindle Unlimitedの電子書籍にも利用されていた。 ただ、2025年4月23日以降にDRMを掛けられた新しい出版物には、新しいDRMの仕組みが利用されているので、DRMを破ることはできなくなった。 まあ、古い電子ペーパーのKindleにダウンロードして、それをCalibreに取り込めば、新しいDRMの掛けられた電子書籍もDRMを破ることはできたが、あくまで白黒であってカラーではない。

それ以降のKindleの電子書籍は、Kindle for Windowsで言えば、バージョン2.8系統以降で閲覧できるものであった。 これは、Calibreと附属するKFX Inputプラグインに、DeDRM_tools 10.0.15を組み合わせれば、全自動とは言えないが破ることができてしまっている。 DeDRM_tools 10.0.15に含まれているKFXKeyExtractor28.exeをC:\Users以下のkindle.exeと同じディレクトリーに置き、%USERPROFILE%ディレクトリーで、%USERPROFILE%\AppData\Local\Amazon\Kindle\application\KFXKeyExtractor28.exe "%USERPROFILE%\Documents\My Kindle Content" kindlekey.txt kindle_account.k4iのように実行し、CalibreのDeDRMプラグインで、Kindle for Mac/PC ebooksにkindlekey.txtを、Import Existing Keyfilesにkindle_account.k4iを設定すれば良い。 ただし、これは%USERPROFILE%\Documents\My Kindle Contentディレクトリーに既にダウンロード済みのファイルに対して逐一生成しないといけないので、Kindle for Windowsでダウンロードしたら、さきほどのKFXKeyExtractor28.exeを実行しないといけない。

これも、いずれ自動的にできるようになってしまう気もする。

ただし、これはKindle Unlimitedの電子書籍で、新しいDRMが掛けられたものを破るのには利用できない。

B-CASカードも、Widevine L3も、ACCSも実質的には破られてしまって、どうすれば末永くDRMを安全に運用できるか良く分からない。 セキュアエンクレイブで処理をすれば良いかと言うと、Intel SGXのようにそれ自体が脆弱性が多く見つかってしまったり、マルウェアが利用するようになったりして、普及しようがないような気もする。 スマートフォンのようにroot権限を与えなければ良いのかもしれないが、今さらPCでそういう訳にも行かないだろう。

おそらく今のようなDRMのあり方は末永く有効である訳にはいかないだろう。 どうすれば良いか、全く分からない。

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Kindleを例にDRMを考える

DRMというのが、末永くうまく行くような気がしない。 暗号化と復号に使う鍵を秘密にし続け、あるいは、公開鍵暗号を使うことにしても、暗号化アルゴリズムを秘密にしても、手元で再生できてしまっているのであれば、秘密は常に悪用するかもしれない人たちの手元にあって動いている訳で、...